過去編:フリーレンのタイムスリップと石碑の謎

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「葬送のフリーレン」は、エルフの魔法使いが旅するファンタジー作品です。

物語では、魔法を収集しながら人間の世界を知るために旅を続ける中、突然タイムスリップして過去に戻るストーリーです。

フリーレンが女神の石碑に触れて時間を遡るという驚きで予想外の展開へ。

当記事はネタバレを含む記事です。
閲覧の際はご注意ください。

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目次

葬送のフリーレン【過去編:タイムスリップ編は何巻何話で読める?】

過去編:タイムスリップ編は何巻何話で読める?
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

原作11巻107話から楽しめる「葬送のフリーレン」の長編エピソード、「タイムスリップ編」では、フリーレン一行が帝国領への入国審査で時間を潰している間に起こる出来事が描かれます。

フリーレンは退屈しのぎに女神の石碑の魔法を解読しようと挑戦しますが、石碑に触れると突然光に包まれ、時間を7年遡った先に姿を変えます。

この未知の時空で、彼女はヒンメルたちとの過去の一週間をどう過ごすのか、その展開に注目です。

七崩賢マハトの討伐と北部高原への旅

七崩賢マハトの討伐と北部高原への旅
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

フリーレンパーティは七崩賢マハトを討伐し、北の大地へと歩みを進めていました。しかし、北部高原の国に入ろうとする際、入国審査には三週間もかかることが明らかになりました。

その理由は、マハトの討伐により城塞都市ヴァイゼが機能し、商人や冒険者の往来の条件が緩和されたためです。

女神の石碑と魔法の解読

女神の石碑と魔法の解読
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

フリーレンはもともと足を運ぶ予定だった女神の石碑へ行くことに決めます。この石碑は女神自身が魔法を込めた十の石碑を大陸に残しているもので、そのうちの1つが近くにあることを知っていました。

石碑に込められた魔法を解読したいと考えていたフリーレン。しかし、女神の石碑は有史以来未解読であったことをフェルンも知っていました。シュタルクは時間がかかると感じ、石碑の解読にやや否定的でした。

それでもフリーレンはリベンジを誓い、入国審査までに解読できなければ諦めると語っています。

石碑の文字と過去へのタイムスリップ

石碑の文字と過去へのタイムスリップ
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

険しい道を進みながら、フリーレンたちは女神の石碑に到着します。その石碑にはまだ魔力が残っていました。フリーレンは石碑を観察する中で、以前にはなかった文字に気づきます。

「フィアラトール」

フェルンは聖典に出てくる文字であることを理解していました。フリーレンは石碑の解読に着手します。

後ろを振り向くとそこにはヒンメル達が現れます。フリーレンはヒンメル達が実態なのか確かめ、ヒンメルに何歳なのか尋ねます。23歳と答えたヒンメルの発言から、フリーレンが移動した過去は、現在から80年以上前だと判明します。

ヒンメル達との再会

ヒンメル達との再会
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

女神の石碑を解析したことによって過去に戻ってしまったフリーレン。フリーレンたちは、ヒンメル達がつけた目印をもとに道を引き返していきます。

フリーレンは石碑について非常に疑問を抱いている様子。彼らの実態に触れたことで、石碑の魔法は幻覚魔法ではないことだけはわかっています。しかし、時間を逆行したことについてはまだ理解できていないようです。

ただもう一度触れても何も変化がなかったので、もとの時代へ戻る帰還方法がわかりません。

魔法の決断とツァルトの撃破

魔法の決断とツァルトの撃破
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

森を抜け街道へとたどり着いたパーティは、帝国の軍隊が壊滅していた状況に出くわします。
まるで空から落とされたみたいだと、ヒンメルが語ります。

そう思った矢先、パーティの背後に魔族が現れます。

その魔族はフリーレンが石碑に触れたことを知っており、時空干渉の原因がフリーレンであることを理解している様子でした。

魔族の名は、奇跡のグラオザームの配下である「残影のツァルト」。
ヒンメルと戦闘が始まります。

ツァルトはすばやくフリーレンの背後を取り、空間転移の魔法でフリーレンを空へワープさせました。

この時代の人間は飛行魔法を使えないのでかなり有効な手段でした。

空間転移されるフリーレン
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

空へ打ち上げられたフリーレンは対処方法を考えます。

フリーレンは空中からの攻撃を試み、未来の情報を守るために奮闘します。しかし、落下までの時間はわずか60秒。自由に魔法を使えれば、飛行魔法で着地することができるでしょう。しかし、その場合、未来の情報を持ち帰ってしまうリスクがあります。

ツァルトはヒンメル達に武器を置くように要求し、フリーレンの命だけは助けると語ります。ヒンメルはこの発言に嘘だと見抜きますが、フリーレンを助けるために武器を置くことを決断します。

しかし、その瞬間、フリーレンは空中から攻撃を仕掛けました。

その様子をみたヒンメルは武器を置くことをやめ、戦闘への転じます。

落下中に正確な長距離射撃を見せたフリーレンに疑問をいだくツァルト。

しかしヒンメルの素早い攻撃が、ツァルトに考える隙を与えませんでした。

空中での魔法と岩の脅威

ツァルトの空間転移
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

フリーレンは落下速度を相殺するために魔法を使います。冷静に杖を地面に向け、魔法の威力で着地に成功します。ツァルトはやりにくく感じ、形勢は一気に逆転しました。

ヒンメルたちはツァルトを岩場へ追い詰めます。

しかし、それは裏目に出ます。追い詰められたツァルトは逆に、大きな岩に触れて、フリーレンたちの頭上に大きな岩を発生させました。この時代の魔法ではどうにもならないと諦めかけるフリーレン。

魔法の決断とツァルトの撃破

魔法の決断とツァルトの撃破
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

しかし、冷静な3人たちはフリーレンが魔法で打開できると信じていました。全員が絶滅することを確認したフリーレンは、ヒンメルたちに、これから使う魔法は他言無用で墓の下まで持っていくように、と伝えます。

ツァルトはフリーレンの強力な魔法の威力に気づいたものの、岩を破壊した直後に撃破されました。戦いは一段落し、フリーレンたちは次なる展開に向けて準備を始めます。

帰還のための魔法と「時巡りの鳥の章」

帰還のための魔法と「時巡りの鳥の章」
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

フリーレンは自分の今の状況をヒンメルたちに伝えます。しかし、80年以上先の未来から来たことについて、ヒンメルたちは疑う様子もありません。フリーレンの飛行魔法や強大な魔法について、ヒンメルたちはうすうす気づいていたようです。

ハイターは一番気になっている「未来で我々パーティは魔王を倒したのか」と尋ねますが、ヒンメルはどうでもいいことだと中断します。「どのような結果になろうとも、僕達は戦うんだ。僕達は勇者一行なんだから」と語ります。

その後、フリーレン一行はいつもの冒険に戻り、フリーレンの帰還方法について調べます。しかし、女神の石碑にもう一度触れても何の反応もありませんでした。そもそも術式構造すら認識できない状況でした。

「時巡りの鳥の章」の謎

「時巡りの鳥の章」の謎
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

女神の石碑に関する情報を勇者一行パーティーは調べますが、女神の石碑自体が神話の時代の産物であることから情報があまりにも出てきません。

ハイターの見識では、修道士の修業の一環で古い書物を書き写して複製する作業があり、昔の文献や神話を現代へ伝えていくそうです。しかし、修道院を探しても情報は出ません。

その後、フリーレン一行は集落を周り始めます。古くからある集落なら、民話や口伝で何かしらの情報が残っているかもしれないと考えたのでした。村々を回って情報を集めます。

キーゼルと「時巡りの鳥の章」

キーゼルと「時巡りの鳥の章」
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

そして開拓されたばかりの歴史の浅い村で鍛冶屋をやっているドワーフ族のキーゼルに出会います。キーゼルが昔住んでいた村の村長の家に女神に関する文献があることを知ります。

そこでやっと女神の石碑に関する文献を見つけました。

そこには、「時巡りの鳥の章」に帰還のための魔法の名前が記載されていると書かれていました。アイゼンはその魔法を使えばよい、と言いますが、ハイターが単純な話ではないと指摘します。

聖典には女神様の魔法そのものは書かれていないようです。聖典の内容は神話の時代の物語と女神の戒律をまとめたものにすぎません。そして聖典に書かれている神話の時代の物語は、長い暗号文になっています。

人類は長い歴史をかけて、暗号文を解読し女神様の魔法を暗号文を解読し女神様の魔法を発見しています。

またその解読は現在も続いており未発見の魔法のほうが多いことをハイターが示唆しています。

この暗号は内容にもよりますが、通常だと解読に20年から30年、長いものだと何世紀もかかるとされています。
時間がかかることに加えて、もう一つ問題点がそれは、石碑に関する記述が「時巡りの鳥の章」ということ。

時巡りの鳥の章」の謎
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

「時巡りの鳥の章」の謎は、未解明です。この章は「空白の章」とも呼ばれており、女神様の魔法が見つかったことがないとされています。

フリーレンには解読まで待つ時間がありません。フェルン・シュタルクの仲間たちとの絆を大切に思い、ただ帰りたいだけなのでした。

【葬送のフリーレン】ハイターの年齢と師弟の絆、そして永遠の別れ【涙】

「フィアラトール」の魔法

「フィアラトール」の魔法
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

ヒンメルはフリーレンに尋ねます。「君が未来で女神の石碑を調べたときにどこかに文字が刻まれていなかったか?」

未来に帰すための魔法を石碑に刻むと決めたことで、未来のフリーレンがそれを確認すると考えたのです。

その魔法の名前は「フィアラトール」。

石碑に触れる前に発見した文字でした。しかし、書物によると女神の石碑に触れた状態で魔法を唱えなければならないと書かれていました。

勇者一行は再び女神の石碑に向かうことになりました。

この魔法が未来への帰還の鍵となるだろうか?

幻影の魔法とヒンメルの夢

幻影の魔法とヒンメルの夢
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

場面は変わり、勇者一行は石碑近くで休憩しようとしていたとき、フリーレンが巨大な魔力を感知します。リヴァーレが奇襲を仕掛けてきたのでした。

陰に隠れながら後方支援でソリテールも戦闘に参加しました。アイゼンが「リヴァーレは引き受ける」と言い、フリーレンたちに石碑に向かうよう指示します。

リヴァーレは、自分の攻撃を受け止められたのは一世紀ぶりだと言います。人類最強の戦士と魔王最強の戦士が戦います。

ソリテールの魔法をかわしながら、石碑へ進むフリーレン・ヒンメル・ハイターの3人。

しかし、そこにはグラオザームが立っており、3人は彼の「楽園へと導く魔法」(アンシレーシエラ)にかかってしまいました。

ハイターが「ヒンメル大丈夫ですか?」と問いかけます。気が付くと眠ってしまっていたヒンメル。隣にはハイターとアイゼンが居ます。

ヒンメルは「僕たちは誰かと戦っていて…」と言います。

「何を寝ぼけているんですか。」魔王を倒して、今は平和な世界を取り戻したと教えるハイター。

「花嫁を待たせるのは良くないですよ」と言うハイターの言葉に、ヒンメルは目を覚まし、前を見るとそこには花嫁姿のフリーレンが立っていました。

フリーレンの結婚式
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

「楽園へと導く魔法」(アンシレーシエラ)は決して叶わないと諦めた幸せな夢でさえも実現できる、現実と見紛う程の美しい幻影魔法なのでした。

魔法にかかってしまったヒンメルは、フリーレンの結婚式という夢を見せられていました。

果たして、フリーレンは女神の石碑に無事たどり着き、元の未来へ戻れるのか!?

葬送のフリーレン:過去編(タイムスリップ編)の読者感想

まとめ

まとめ
葬送のフリーレン / 山田鐘人/ アベツカサ / 小学館

タイムスリップ編では、下記の内容が明らかにされます!

  • ヒンメルの武器「勇者の剣」の由来
  • 女神様の魔法について
  • ヒンメルとハイターの過去について

どれも見逃せない面白い内容なので、ぜひ漫画をチェックしてみてください!

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