これからプログラマー、システムエンジニアを目指す方にとって、ぼんやりとした思いで将来のビジョンを描いている人もいるのではないでしょうか。
プログラミング等のITスキルをバリバリ身に着けて、活躍するぞ!と思いつつも、20年後、30年後もはたして活躍できるのか?
そういった不安が頭をよぎることがあるかもしれません。
システムエンジニア(SE)にとって、技術力はとても重要です。
しかし、キャリアを積んでいくごとに技術力以外のスキルも重要かつ必要になってきます。
チームのマネジメントや、顧客調整、事務作業などさまざまな作業が任されてくるようになるからです。
当記事では、「どこの職場でも役に立つ、技術力以外の普遍的なスキル」について解説します。
※3分ほどで読めますので、最後までご覧くださいm(__)m
ポイント
● テクニカルスキルは若いエンジニア時代にマストで身につけておく
● マネジメント・リーダー職になるならヒューマンスキルが必要と心得よ
エンジニアが身に着けておきたいビジネススキル3選
①文章力
なぜ文章力が必要?
上位の役職になればなるほど、必ずと言っていいほど文章を書きあげて提案する機会が増えてきます。
例えば文書を書く機会として、
- 稟議書をまとめて上長の承認を得る。
- プレゼン資料をまとめる。
- 顧客へのトラブル報告の文章をまとめる。
など、さまざまなシチュエーションが考えられます。
そして、仕事で文章を書くということは何か問題を解決しようとするときです。
何かを主張して、相手に理解・納得してもらって、自分の意図するアクションを取ることがゴールです。
だから、文章を書く時には、何を解決したいのかをまとめないといけない。
アウトプットは、どんな問題を解決するのかと言い換えることができます。
プログラミングなどは、与えられたミッションを確実にこなすことで、仕事が完結することが多いです。
しかしながら、プロジェクトマネージャーなど、組織を管理・運営する立場になればなるほど、仕事が一人で完結することはありません。
より多くの人たちと連携をとって進めていくことが求められます。
上司に承認をもらい、人を動かしながら、周りの人たちと進めていかないといけない。
文書にして、人に共有・提案し、認めてもらうというプロセスが発生します。
そのためには文章力が必要になるのです。
どうやったら文章力が向上する?
文章力を向上させるための方法として、以下の方法があげられます。
- 好きな本をたくさん読む
- 文章を書く機会を増やす
- 文章を書き出す前に構成を考える
- 書いた文章を一晩寝かせて、翌朝読み返す
- 第三者に自分の文章を確認してもらう
地道なんですけど、やはりインプットは必要です。
継続してたくさん本を読みましょう。
読んでいるといろいろな表現にも自然と目が留まるようになり、分かりやすい言葉の言い回しにも気づきを得られます。
やはり一番いいのは、現場で第三者(上司・先輩)に確認してもらうことです。
文章の内容、背景、目的もすべてわかってくれていますので、具体的で効果的なアドバイスをもらうことができます。
そういったシチュエーションでない場合でも、書いた文章を一晩寝かせて、翌朝にセルフチェックするのもとても効果的です。
②論理的思考能力
論理的思考能力とは?
論理的思考力は、プログラミングやシステムエンジニアが行う要件定義、システム設計などあらゆる仕事のベースとなる能力です。
論理的思考力とは、「課題を摘出し、ものごとや考えを論理的に組み立てて推進する能力」と言えます。
エンジニアを目指す方には、「プログラミング言語におけるプログラムロジック」をイメージすれば理解しやすいと思います。
つまり、「何となくや感覚的にこっち」では、プログラムは正しく動作しません。
システムの設計においても、「なんとなくこっちの方が良い」という説明ではエンドユーザを納得させることはできません。
複雑な物事を理解して、分かりやすく相手に伝えるために、物事を構造化して分かりやすく言語化する能力といえます。
論理的思考能力を向上させるには?
自分の考えや思考を紙に書いたり、可視化してみましょう。
最初は思うように書けません。
簡単でおすすめのトレーニング方法をご紹介します。
それは「なぜなぜ分析」という思考・考え方です。
- このバグが作りこまれた原因は何?
- なぜこの人はいつもコーディングが早いの?
- このパン屋はいつも混んでいるのに、もう一方のパン屋が空いてるのはなぜ?
- 書いた文章を一晩寝かせて、翌朝読み返す
- 第三者に自分の文章を確認してもらう
エンジニアの日々の活動では、必ずと言っていいほど大小さまざまなトラブルが発生します。
チームリーダーは発生した問題に対して、原因(直接的)、背景に潜む根本原因を追及し、対策と打ち、課題解決に取り組みます。
物事の結果には、必ずその原因があります。
因果関係をさまざまなデータや法則により追い求めて、今後に役立てるのです。
思い出せば、学校のテストでいつも「●●は、なぜ起こったのか?」といった問題がありましたよね。
どんな職業においても、「なぜ?」という問いに、向き合っていかなければなりません。
ある種のトレーニングのような感覚でいいので、普段から、頭を使って考える訓練をしましょう。
③ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは・・・
ヒューマンスキルとは、リーダシップ、コミュニケーション能力などに代表される対人能力を指し示す能力です。
名の通り、組織やチームにおいてマネジメントを行う人には、必須のスキルです。
対立する意見の調整や自分の考えを相手に正確に伝える能力
現場のメンバーのモチベーションを上げる能力、メンバーの考えを引きだす力など
円滑なコミュニケーションを可能とする対人関係のスキルとなります。
ヒューマンスキルを身に着けるには?
普段から何気に「意識を持つ」ことからはじめましょう。
対人関係におけるスキルですので、普段から自分が他人とどのように関りを持っているのか?
セルフケアにより、見直していくことが大切です。
もし、自分のまわりに人間的にも優れていて目標となるマネージャーがいる場合は、その方のヒューマンスキルを分析してみましょう。
問題が起こった時のアクション・他者への働きかけ、何気ない行動・・・すべてが参考になるはずです。
そして自分なりに取り入れて実践するのもとても効果的です。
まとめ
エンジニアにとって、仕事ができる人になるために普遍的な3つのスキルを紹介しました。
もちろん、若いエンジニアにとっては、テクニカルスキルをいち早く身に着け、戦力になることがマストです。
キャリアを積み重ねていく過程で、自分が進みたい道も開けてきます。
もしマネジメント層に就くキャリアを選択する場合は、ヒューマンスキルも必ず身に着けていく必要があります。
これらのスキルを上手く身に着け高めて、活かすことにより職場で評価される人になりましょう。
ポイント
● テクニカルスキルは若いエンジニア時代にマストで身につけておく
● マネジメント・リーダー職になるならヒューマンスキルが必要と心得よ
最後までお読みいただきありがとうございました。