プログラミングを始めたところだけど、書籍がとても分厚くて・・・。覚えることがたくさんありすぎて大変だよ。
現場でのプログラミングに暗記は不要だよ。コツは、覚えるというよりも理解して使いこなせること!
この記事では、
- プログラミングを覚える際に、暗記に頼ってはいけない。
- 大事なのは、知識をプログラミングで使いこなせること。
について解説していきます。
この記事を読めば、
プログラミング学習におけるとても重要なポイント(暗記よりも大事なこと)
について理解できるようになります。
プログラミングで暗記は不要な理由
開発するシステムの規模や予算などに応じて開発手法は様々です。
一般的には、プログラムを作る時にはINPUTにする仕様書をベースに作りますが、エンジニアの方がプログラムを新規で作成する時に、一からすべて作成するかというとそのようなことはほとんどありません。
既存のプログラム資産で流用できるもの(構造・処理が似ているプログラム)があれば、それを参考に取り入れて、すばやく作成していきます。
ソフトウエア開発では、効率・生産性・品質といった要素がとても大切です。
そのため、書き方でわからなければ、すぐに調べる。
エンジニアにとって、調べる能力はとても重要な能力になります。
具体的に調べる際は、
- Googleなどのサイトで検索する。
- 既存のプログラム資産で同じことやっている処理を調べる。
- 自分がよく使っている書籍があればそれを見る。
これが基本になります。
学校の勉強とは異なり、プログラミングで暗記は不要 なのです。
テキストの暗記よりも考える力、反復することが大事
プログラミングで大事なのは、形式知よりも経験知
プログラミングの学習で大事なのは、形式知よりも経験知です。
例えば、繰り返し処理をコーディングする際、制御文(For文、While文など)について学習します。
しかし重要なのは制御文について文法を書籍で暗記することではなく、コーディングで実際にループ処理を回して、制御文が正しく動作していることを経験として知ることです。
そうやって、こんな時は、このようにプログラミングをすればいいのかって、考え方を身につけることがとても重要です。
言語によって制御文の使い方も多少は異なりますが、考え方、使ったことによる経験により、不測の知識(この場合は忘れたこと)は、すぐに調べることができます。
プログラミングで記憶定着が可能
次の図は、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスの「再学習による記憶定着への負担を表す節約率のデータを示した忘却曲線」です。縦軸は「節約率」、横軸は「時間」を表しています。
エビングハウスは、一度覚えたいくつかの単語を時間を置いてから、再び完全に覚え直す実験を通して、最初の学習と再学習に要した時間の差を記録しました。
節約率が高いほど、一度覚えたことを学び直すのにかかる労力が小さかったということになります。次のデータが示すように、節約率の大幅な低下を考えると、一度、学んだことは早いうちに反復して復習するのが賢明と言えます。
エビングハウスが算出した「節約率」
<節約率>
20分後 – 58%
1時間後 – 44%
1日後 – 34%
6日後 – 25%
1ヵ月後 – 21%
エビングハウスの忘却曲線からわかることは
エンジニアは、
・わからなければ調べる
・プログラムの本数をこなす
ことにより、「再学習」を繰り返すことで
記憶の定着化が促されているのだと言えますね。
このことからもプログラミングの学習には、思い出す機会を増やすために、アウトプットを重視したやり方が適しています。
エンジニアのググる力
エンジニアの開発の仕事は、調べるのが仕事と言っても過言ではありません。
わからない点は、サイトや個人ブログ、書籍、開発現場の共有資料など様々に用意されています。
そして、ネット上でも世界中のエンジニアが情報を共有するサイトが存在しています。
エンジニアが使用するおすすめサイト
teratail【テラテイル】・・・ITエンジニア特化型Q&Aサイト
Stack Overflow【スタック・オーバーフロー】・・・プログラマーのためのQ&A
Qiita【キータ】・・・プログラミングに関するTips、ノウハウ、メモを記録 & 公開するサイト
まとめ
プログラミングにおいて暗記は必要ない、ということについて解説させていただきました。
完璧に理解ができていなくても、ひとまず手を動かしてコーディングする。
プログラミングでは、実際に作ることが重要です。
そこでわからないことを調べる。
実際に書籍を順番に読み進めるよりも、自分でわからないことを調べて、アウトプットするほうが何倍も効率的です。
この繰り返しこそが、プログラミングの知識・ノウハウの定着と言えます。
書籍を読んで身に着けた知識と実践を通じて身に着けた知識では雲泥の差があります。
是非、アウトプットを通じてプログラミングの楽しさを味わいましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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