優秀なエンジニアになるためには、一般的にコミュニケーション能力がとても大切です。
しかし、エンジニアのみならず、優秀なビジネスパーソンになるために必須の能力があります。
それは、文章力です。
一発で人の心をつかみ、内容がとてもわかりやすい、そんな文章を書くことができたら、ユーザ向けの提案資料の作成が得意になります。
プログラマーであれば、SE向けに作成するエビデンス資料などとてもわかりやすく書くことができます。
この記事では、エンジニアにとって内容がわかりやすく簡単に人の心を掴む、書くスキルについて解説します。
「とにかく言い切る」

最初に読み手にどのように読み始めてもらうか?
文章を読み始めた人が自然と最後まで読み進めてもらえるにはどうすればよいか?
それには、文章の冒頭で「この文章は読む価値がある」、と思わせるために文章のツヤを出す工夫が必要である。
文書にツヤを出す方法とは、ずばり、「とにかく断言して書くこと」です。
例えば
のようにぼやかした言い方ではなく、次のように、
まずは断言して書き始めることが大切です。
断言して書くと、最終的には断言しても問題ないと感じられる根拠が出てきて、つじつまの合う文章ができあがります。
むやみに断定しては、偉そうな人間に思われないかと心配になります。
日本人は、きっぱりと断定して物事に対する意見を言わず、日常的に婉曲的な言い回しをよく使います。
ですが、それだと、結果的に、頭に思い浮かんだことを文章にすると、歯切れの悪い文章になってしまいます。
強引な断定から書き始め、それに続く文章を考えて書くこと。
そうすることで、一つ一つの文章が自然と短くなりテンポよく書けるようになります。
読み手の負担に配慮

資料を読む側の人には、様々な年代の方がいることしょう。
さらに、40代後半にもなれば、視力の低下はドライアイ、目の疲れがあったり、文章を読むことに難を感じる人が多くなります。
文章を書くにあたっては、可能な限り、読みやすい文章に仕上げることが大切です。
読みやすい文章にするための方法
資料のレイアウトや活字の大きさを配慮することに加えて、小学生にでもわかる文章を意識して書くこと。
小学生でもわかる文章にすると、さすがにレベルを下げすぎなんじゃないかと思われるかも知れません。
しかし、小学生にでもわかる文章を目標に文章を書かないと、読み手に優しい文章にはなりません。
これで内容がユーザに伝わるだどうか?と感じたら、相手が小学生でも理解できるのか?と思い描いて文章表現を考えてみましょう。
文章が読みづらく、難しくて困る人はたくさんいますが、文章が読みやすく、優しすぎて困る人はいません。
読み手に配慮した読みやすい文章がいい文章だと考える。
具体的に書き、説得力を持たせる

その文章を読んでもらう目的が「説得」であれば文章の具体性を意識しましょう。
例えば、次の文章をさらに具体的に書いてみましょう。
具体化して書くと・・・
いかがですか。具体性は増せば増すほど説得力が高まりますよね。
文書の具体性は説得力に直結します。
抽象度の高い文書だけでは、つまり何が言いたいのか?どういうことなのかがわかりづらいです。
具体的な文章を書くポイントは、「見たまま」「聞いたまま」「感じたまま」を自然に文章に表現することです。
「心をつかむ文章術 無敵の法則」の著者

「心をつかむ文章術 無敵の法則」の著者は、奥野宣之さんです。
現在、フリーランスの文筆家。2008年、『情報は1冊のノートにまとめなさい』でデビュー。出版社および新聞社への勤務を経て、31万部のベストセラーになり、続編の『読書は1冊のノートにまとめなさい』、第3弾『人生は1冊のノートにまとめなさい』のシリーズ3冊は累計50万部を超えるベストセラー。メモやノート、文房具の活用法から発想法、デジタル・アナログを問わない情報活用、知的生産術まで、わかりやすく書き下ろした著作は、若手ビジネスパーソンを中心に支持を集めている。
http://okuno0904.com/about/index.html
まとめ

エンジニアにとって、コミュニケーション能力がとても大切であることは事実です。
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 論理的思考能力
これらは、エンジニアにとって必須の能力であると言えます。
しかし何と言っても、全ビジネスパーソンにとって必須の能力は文章力です。
文章が上手な人で、仕事ができない人はいません。言うなれば、文章が書けない人は仕事できないです。
今まで関わってきた素晴らしいエンジニアで、出世されている方は、やはり文章能力が素晴らしい人ばかりでした。
エンジニアにとって、ITノウハウをたえず身に着けていくことが大切です。
それと同時に、文章力もITノウハウに匹敵するぐらい身に着けておく大切な能力です。
心を掴む文書の型をもっと詳しく知りたい、興味がある方は、是非一度、読んでみてください。
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