JavaScriptを学習している初学者向けに変数名の付け方やルールについて解説します。
各プログラム言語には慣例的なお作法として、変数名の命名規則といったルールが存在します。
この記事では、JavaScriptで特に注意してほしい変数名の付け方を紹介しますので、初学者の方は参考にしてください。
JavaScriptの変数名の付け方・ルール
JavaScriptにおける変数名、定数名を記述する際のルールは以下のとおり。
① $ (ダラーマーク)と _(アンダースコア) 以外の特殊記号は、変数名に使うことができない。
②変数名の先頭に数字を使うことはできない。
③変数名、定数名において、大文字と小文字は区別される。
④JavaScriptで既に使われている let などの予約語は変数名に使うことはできない。
では、①から④までひとつずつ解説していきます。
①特殊記号は、変数名に使うことができない。
let egg*Count ;
let egg/Count ;
let egg%Count ;
変数名、定数名に、*(アスタリスク)、/(スラッシュ)、%(パーセント)などの特殊記号は使うことができません。
let egg$Count ;
let egg_Count ;
ただし、例外的に、$(ダラーマーク)と _(アンダースコア)は変数名、定数名に使うことができます!
②変数名の先頭に数字を使うことはできない。
let 1eggCount ;
let 9eggCount ;
変数名、定数名の先頭に数字を使うことができません。
let egg1Count ;
let eggCount9 ;
先頭以外であれば、変数名の真ん中や最後に、数字を入れて使うことができます!
③変数名、定数名において、大文字と小文字は区別される。
let eggCount ;
let eggcount ;
JavaScriptでは、大文字と小文字は区別されます。そのため、上記のeggCount と eggcount は別の変数扱いとなります。
そのため、両者を変数定義してもエラーにはなりません。
④JavaScriptで既に使われている let などの予約語は変数名に使うことはできない。
let for;
let return ;
let continue ;
JavaScriptで既に使われている予約語(特別な意味を持つ単語)は、変数名として使うことはできません。
変数名の命名規則について
チームで開発していると各現場で開発規約などルールが一般的に定められているかと思います。
中でもコーディング規約類で、重要なのが変数や定数の命名規則です。
この命名規則があるのとないのとでは、システム改修や維持メンテナンスの生産性が変わってきます。
キャメルケース | |
スネークケース | |
ケバブケース |
まとめ
命名規則のルールを設ける目的は、複数人のメンバー間でルールを統一することにより、開発後の安定した保守・メンテナンスを可能とするためです。
各エンジニアが、好き勝手に属人的な開発を行っていては、あとあとメンテナンスする方の工数はとてつもなく増加することでしょう。
この記事では、JavaScriptにおける変数名の命名規則を紹介しました。
どの命名規則が正解というよりは、こういった命名規則があるんだ、と知っていることが大切です。
各現場でのルールに合わせて柔軟に対応して、コーディングしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。